BONDICを手に入れたので色々トイを修理してみる
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さて、今日は普段のレビューとは少々異なるものをご紹介。

BONDICという液体プラスチック接着剤を手に入れましたのでそれについてご紹介しましょう。
これ、トイの修理にかなり使えそうだなあ・・・と思って日本版キックスターター的なサイトであるmakuakeで買ったものなんですが、これがまた重宝するんだ・・・w

と、いうわけで
おそらくトイ・フィギュアのリペアについての現状を覆すであろうコイツを早速ご紹介していきましょう。


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てなわけでまずはBONDICについて解説。

BONDICはいわば接着剤です。(厳密には違うと思うけど)

従来の接着剤とは大きく異なるのがその性質
BONDICの内容液を修理箇所にあてて付属のLEDで光を当てると数秒で硬化。硬化部分はプラスチック状に固まるのでそのまま削ったり研磨したりと後処理までできるというもの。

模型系知識がある人ならおそらく"黒い瞬間接着剤"を思い出すかと思いますが、中身的にはだいたい似たような感じです。


パッケージ裏の解説文によればBONDICを使って、物同士を結合させたり、割れや欠け部分を埋めたり、型取りができたりするそうな。
しかし一番他の接着剤と異なるのはやはり「欠損部分を作ることができる」という部分でしょう。
(上の写真でいう"Rebuild"、"Create")

BONDICは液体プラスチックなので、硬化してしまえば普通のプラスチックと同じ程度の強度になります。
BONDIC自体の硬化速度が早く、かつ硬化後の強度が高いのでBONDICを塗って積み重ねていくこともでき、欠損部分を丸々作りなおす事が可能になるわけです。









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早速使ってみたいですがまずは中身を・・・

ブリスターパッケージを開けると中身はこんな感じ。
缶ケースにBONDIC本体が入ってるというちょっと頑丈な仕様。収納時に光が当たらないようにするためでしょうね~
内容物はBONDICキット1セットと缶ケース、そして説明書。
今回はmakuakeで買ったので日本語版の簡易説明書も付属していました。









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そしてこれがBONDIC本体。
ペン状のツールになってます。









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BONDICキットは大きく分けると2つ。
黒いケース状のものが液体プラスチックが入っているBONDIC本体。そして隣のが硬化させる際に必要になる専用LEDライトです。









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BONDIC本体の方はキャップをあけるとシャープペンシルのような形状の先端部分になっているのがわかります。
この先からBONDIC液こと液体プラスチックが出るという仕組み。先端がかなり細いので、細かい部分に液体プラスチックを塗るには重宝しそうですね~









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そしてLEDの方はこんな感じ。
本体のスイッチをONにすることでLEDが点灯します。この状態で液体プラスチックをかけた部分を照らすと硬化していくそうな。
ちなみにこのLEDは紫外線光を出す特殊なLEDなので、その他の普通のLEDでは代用できないので注意。









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では、早速使っていきましょう。
まず被験体となるのはスターバイパー。

こいつ、購入時より肘裏の腕パーツ部分に大きなクラックが入っており、今にもパーツまるごと割れる寸前です。
(※小さくて見づらいかもしれないので写真クリックで拡大して見てね)









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こんな感じでBONDICを塗ってそしてLEDを当てると・・・









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見た目的にはほぼ変化ありませんが、触ってみると完全に硬化してました。
LED照射時間は約10秒程度。写真ではわかりづらいですがクラック部分は完全に埋まってます。

ちなみにこの状態にするまで約3回くらい塗ってLED当ててを繰り返しました。
というのもBONDICは一般的な瞬間接着剤等よりも少し流動性が高いので、少し塗って硬めてを少しずつ繰り返すことで厚みを作るのがベストだそうな。
流動性が高いとはいえ多少は粘り気もあるので水のようにダラダラ垂れるほどではないですが。









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そして硬化部分を研磨代わりにエナメルスポンジで磨いてみたらこんな感じでもう修正部分がわからないくらい綺麗になりました。
すげえ!








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というわけで他にもやってみましょう。

コンバイナーウォーズのサイクロナスの胸のパネルパーツですが。常にパカパカと開いてしまうので写真の赤丸の部分にBONDICを塗ってストッパーを作成しました。

BONICの説明書きでは「平面に塗る場合はヤスリなどで削ってBONDICが食い込みやすくしないと塗った部分が剥がれる」とありましたが、今回はそのまま塗ってみました。
ストッパーなのでパネルを開閉すると必ずサイクロナスのボディパーツと硬化したBONDIC部分が擦れることになりますが、何度か開閉を試してみたものの硬化部分が剥がれることは全然無く。
というか塗って硬化した状態のままデザインナイフで削って高さの調整ができるくらいピッタリとパーツに張り付いていたので、必ずしもヤスリがけなどでベースを作ってからBONDICを塗る必要性は無いのかもですね。









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続いて、HFTDアクサーのエンジンパーツ。
変形時は腕に取り付けますが、どうも差し込みが非常に緩いので赤丸部分にBONDICを塗ってパーツのかみ合わせを調整してみました。

サイクロナスの時と同様に、こっちも何度パーツの抜き差しをしても硬化部分が剥がれるということはなく非常に安定してます。
おまけに塗った部分が意外と目立たない!









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そして破損率で悪名高いマクファーレンのメタルギアRAYのジョイントも修復。
球体ジョイントの割れもこんな感じで埋めることができました。

RAYの球体関節は可動域以上まで押しこむと割れやすいという構造なのですが、BONDICで修復した後あえてパーツを可動域以上に押してみましたが硬化部分が剥がれることもなく特に問題なし。
それどころか割れを埋めたら機能していなかったクリック式ジョイントが少し復活しました。すげえ・・・









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最後に、欠損部分の修復をやってみましょう。

実験材料はsetonの肉板パーツ。
本来はボールジョイントの受け側があるのですが、setonシリーズは比較的脆いのでボールジョイントの受けが欠けてしまいジョイントが機能しなくなることがしばしばあるのです。

画像ではジョイント受けの片側が欠けてしまっている状態。









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このまま接続ジョイントパーツを差し込むとこんな感じでボールジョイントが丸出しになってしまいます。この状態だと差し込みはできても保持力は皆無です。









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というわけでジョイント受けをBONDICを使って作ってみました。

やり方は簡単。
ボールジョイントに接続ジョイントパーツを差し込んでおき、その状態でジョイント受けが欠けた部分にBONDICを塗り重ねていくだけ。
ジョイント受けを作る過程でジョイントパーツも一緒にBONDICで接着されてしまいますが、ジョイント受け部分を2~3層作って硬化させた後にジョイントパーツを少しひねってやると綺麗にジョイントパーツだけ接着から剥がれるので、容易にジョイント受けの内側を作ることができるってわけです。

ちなみに画像の状態になるまで薄く塗って3~5回くらい?層を作って硬化を繰り返しました。









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大丈夫かなと心配になりつつ、ジョイント受けが完全に硬化したのでジョイントを引き抜いていみましたが、本来のパーツのようにジョイントの抜き差しができるようになりました。
この後何度かジョイントパーツの抜き差しを繰り返しましたが、BONDICで作ったジョイント受けが剥がれたり割れたりということはありませんでした。










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ところでジョイント受けが両面欠けてるのもあるんだよなあ・・・・w
これも直してみましょう。









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直りました(あっさり

やり方はさっきと全く同じ。

今度はジョイント受けの両面がBONDICで作りなおしたものになったわけですが、それでも強度はかなり強くジョイントの抜き差しも平気ですし多少圧力を加えても剥がれや破損はありませんでした。

うむむ・・・すごい・・・









ということで色々使ってみました。
残念ながらぶっ壊れたフィギュア自体があまり手元にないのでわかりにくい検証写真ばかりでスイマセン・・・
今後何か壊れたフィギュアとか気になる部分の修復とかあれば別途記事にしてBONDIC使って検証してみます。


それでは最後に検証結果色々まとめ。

BONDIC使用のメリット
・LEDを当てるだけなのでとにかく硬化が早い&容易
・硬化後はエポパテのように簡単に削ったりでき、後加工も色々できる
・硬化後の強度が非常に強い
・接着面は剥がれにくく、一度硬化した部分が剥がれ落ちることはほぼ無し
・幅広く色々な材質のものに使用できる

・透明なのでクリアーパーツの修復に使用しても目立ちにくい

デメリット
・LED光が届かない場所(有色パーツ同士を接着した間など)では硬化しない
・本体容量が少ない
・BONDIC液を出す際の調整が微妙に難しい
・曲面だと硬化部分がちょっと剥がれやすい(説明書いわく事前にヤスリがけなどをして接着面を慣らしておくと良いそうな)
・値段がやや高め



メリット・デメリットは以上のような感じ。


使用した感覚としては、接着剤として使うというよりはパテの代用として使えるって感じかなーと。

単に有色パーツ同士を接着する場合は普通の接着剤で十分ですが、それでも強度が足りない場合に接着面の周囲からBONDICで覆って固める・・・というように、接着して硬化した部分にある程度の強度が欲しい時に使うと重宝するかもしれません。

フィギュアの欠損埋め等パテを使用しなければならない場合にその代用として瞬時に使えるのも良い点ですね~
硬化後はデザインナイフで削ったりヤスリで研磨したりもできますし。今回の検証でガンプラのようにエナメルスポンジで擦ってつや消しにすることも可能ということがわかりましたし。

にしても色々試してみてボールジョイント受けまで作れてしまうというのは正直驚きました。しかも十分過ぎるくらいの強度があるという・・・もうこれ一つで0からジョイントやらなんやら作れるんじゃなかろうか・・・w
それに作業が早いのなんの。LED照らすだけですし、瞬間接着剤みたいに硬化時間に追われて作業する必要もないですしかなりお手軽です。





今回は検証としてパーツの割れや欠損の修復などを行いましたが、これ以外にも緩くなったボールジョイント受けにBONDICを薄く塗って保持力を強化したりだとか、白化して折れ曲がったパーツの周囲に塗って補強したりだとか、ジョイント軸に塗って太さの調整をしたりだとかトイのリペアとしては色々使える要素があります。

「壊れたトイをなんとか直したい!」って人や「トイの調整を楽にしたい」って人にはうってつけのツールかもしれませんねBONDICは。



そんなわけで今回はBONDICの検証レビューでした。




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201603092100
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この記事のコメント
 
201603110201
最初はプラリペアみたいなもんかな?って思ったけどこれは中々便利そうなアイテムですね
使いこなせば壊れた物は何でも修理できそうです
ただ、自分は修理痕すらかなり気にするタイプなので自分のコレクションに入れている物にやる事はないと思いますが…

自分はどちらかと言えばTFでいう金プラみたいな脆くなりやすい或いは既に脆くなった材質のプラスチックを普通のプラスチックくらいに堅くしてくれる薬品とか研究してる人がいたら喜んで投資したいのですがそういう人いませんかね?
2016-03-11 Fri | URL | さすりゅ~ #-[ 内容変更]

 
コメントありがとうございます
201603152108
>さすりゅ~さん

用途や仕組み的にはプラリペアや黒い接着剤とも似たような感じですが、BONDICはライトで照らすだけなのでこっちの方が作業工程としては楽ですね~
硬化後は強度的にはかなり頑丈なのでうまく加工してやればABS系フィギュアでもPVCでもなんでもいけそうです。

う~ん、プラスチック系は溶剤等の浸透率が高くないですからねー・・・既に固体化してあるものを薬品か何かにつけたり塗ったりして強度を増すのは現状だと難しいかもしれませんね・・・軟質ソフビ等なら溶剤に漬けて縮小化とかはできますが。
金プラに関しては接着剤で固めても結局壊れちゃいますしね・・・
2016-03-15 Tue | URL | カメオ #-[ 内容変更]

 
201612301931
なんか昔流行った光硬化パテを思い出しますね
あっちは硬化させてもかなり脆くて触らないような装飾に使うしかなかったけどBONDICは強度ありそうで羨ましいです
あと全然店舗で売ってるところを見かけないです
2016-12-30 Fri | URL | ベンピラー #YqzQT8Bs[ 内容変更]

 
コメントありがとうございます
201701030147
>ベンピラーさん

性質的には光硬化パテと同じだとは思いますが、BONDICは液状プラスチックなので強度的にはパテとかなり違いますね。
ある程度弾性もあるのでプラスチック系パーツのはめ込みジョイントの修復にも使えますよ~

元々が海外輸入品だったので確かにあまり市販では見なかったですが、最近は類似品も出始めたので今年中にはホームセンターなどでも取扱されるかもしれないですね。
2017-01-03 Tue | URL | カメオ #-[ 内容変更]

 
管理人のみ閲覧できます
201701111803
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017-01-11 Wed | | #[ 内容変更]

 
素晴らしい
201702091215
分かりやすい記事ですね。ありがとうございます。買ってみます!
2017-02-09 Thu | URL | 日高 康 #0g962IXk[ 内容変更]

 
コメントありがとうございます
201702110709
>日高 康さん

ありがとうございます、お役に立ったようで何よりです~
2017-02-11 Sat | URL | カメオ #-[ 内容変更]

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