[マニアックTF紀行]レアだけどレアじゃないTF ハッピーミール トランスフォーマー フィギュリン編
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2018年早々に昔から行きつけだったフィギュア店が閉店し、地元での新作フィギュア・プラモの供給が完全に絶たれるという不運に見舞われましたが、それ以外のトイ関係の運気はわりと好調なカメオですこんばんは。
田舎ですからね~子供も少なくなってますし遅かれ早かれ地方のホビー店は消えていくんでしょうね。その分通販が発達してるので買う分には困らないんですが、塗料とかプラモの改造パーツとか、即日で欲しい時に揃わないのは困りますな。

そんな暗い話はさておいて。今日はロボフォースあたりでも紹介するかなーと思ったんですが、流れを変えて今回はTFネタで。
マクドナルドのヘラルド(使者)!ハッピーミールTFの中でも最上級の珍品をご紹介しましょう!!


「トランスフォーマーのレビューなんて日本でも海外でも出尽くしてるし、わざわざうちでレビューするほどのものなんて無いかー」なーんて考えてたここ最近。
しかしながら、トランスフォーマーの歴史のアーカイブを調べていくとリカラーやマイナーチェンジ、リデコ、キャラの隠された元ネタなどなど、うちで取り上げたい面白い話題が尽きないんですよね~



本日ご紹介するのは、そんなトランスフォーマーの中でもおそらく群を抜いて稀少な逸品



"1985年製 ハッピーミール プロモーションフィギュア トランスフォーマー フィギュリン"



もう見慣れたワードだとは思いますが一応解説しておきましょう。"ハッピーミール"とは、海外のマクドナルドが恒常的にリリースしている子供向けセット、またはそのおまけの事を主に指します。日本で言えば"ハッピーセット"のおまけの事ですな。
これらのおまけは販売元を問わず総称して"ミールトイ"とも呼ばれます。


さて、トランスフォーマーのハッピーミールトイといえばビーストウォーズやビーストマシーンズ、アルマダそして実写シリーズなど、現代に至るまで数々のシリーズがリリースされているのですが、今回ご紹介するこのトランスフォーマーフィギュリンは数あるハッピーミール版トランスフォーマーの元祖となる存在だったりします。
(ビーストウォーズ等のハッピーミールについてはNORさんの所で詳しく特集されてますのでそちらを御覧ください。)


1984年にトランスフォーマーの放送が開始して以後大人気になったトランスフォーマー、留まることを知らないその流行にマクドナルドが乗らないわけがない!
ということで1985年にハッピーミールのおまけとしてリリースされたのがこの"トランスフォーマーフィギュリン(TRANSFORMERS FIGURINE)"。中身は非変形のトランスフォーマーのミニフィギュアですが、他のハッピーミールトイと同じく単純なおまけ玩具であり、特にこれといって風変わりなものでもありませんでした。


「じゃあ別に珍しくもなんともない、ただのヴィンテージなトランスフォーマーのミールトイじゃん!」
と、お考えでしょう??いやいや、とんでもない・・・




このトランスフォーマーフィギュリン、実は1985年にアメリカのミズーリ州セントルイスのマクドナルドでのみ試験的に配布されたという幻の珍品なのです。

こういうのってマーケティングリサーチなので、普通はどこか1箇所の大都市で試験的に配布を実施して、好評なら広範囲での配布を行ったり、もしくは同シリーズの別のミールトイを全国的に配布する。というのが流れだと思うんですが、どうもこのトランスフォーマーフィギュリンに関してはセントルイス以外で配布されたという情報が無く、マジでセントルイス内でしか流通してなかったようで・・・
そんなに売れ行きが悪かったんでしょうかねえ?セントルイスは小さい都市でもないので売れないこともなかったでしょうに・・・


結局このフィギュリンシリーズの試験的な配布が後にも先にもG1トイ唯一のミールトイであり、以後はG2期に至るまでトランスフォーマーのミールトイの配布は行われていなかったそうです。
にしても当時のトランスフォーマーファンでもセントルイスで配布されていたことを知っていたのは極わずかだったんじゃないでしょうかね?まだネットも発達してないような時代ですし。



これだけ局所的に配布されたミールトイということは、その流通数が多いわけもなく。ましてや80年代のヴィンテージミールトイなんてただでさえ現存数が少ない。その2つの要素を兼ね備えてしまったトランスフォーマーフィギュリンは、現代では超稀少なトランスフォーマーグッズのうちの1つとなってしまい、ebayに出るやいなや高騰し海外の筋金入りTFマニア同士で争奪戦になったり、AFAで鑑定されてAFA専用アクリルケースに入れて飾られるほどのとんでもないレア物になってしまったというわけなのです。










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と、いくら説明した所で始まらない!ってわけで早速ブツを見てもらいましょうか!!

これがこの度奇跡的に入手することができたトランスフォーマーフィギュリンの実物です。すっげー・・・
しかも未開封品!さすがにこれは開封できないので、今回はこのままご紹介させて頂きます。


トランスフォーマーフィギュリンは見ての通りの非変形無可動ミニフィギュアでして。大きさは約2.3インチ、およそ6センチサイズです。
材質はおそらくグリコ等の当時の食玩のおまけでありがちなポリ製?かと思ったんですが普通にプラっぽいようです。










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今回入手したキャラクターは見ての通りG1のミニボットであるブローンクリフジャンパー型。
このフィギュリンシリーズのラインナップには4種類のキャラクターが存在し、G1のオートボットからバンブルビー、クリフジャンパー、ブローン、ギアーズの4種類が立体化されています。
見た感じおそらくフィギュアの型自体はG1トイを元に立体化してあるんじゃないでしょうかね?


ブローンやクリフジャンパーにしてはなんかイカれた色してんな・・・と思ってますでしょ?それもそのはず、実はこのフィギュリンシリーズ、公式画像では各キャラクターにつき6種類のカラーバリエーションが存在することが表記してあるのです。
しかもそのカラーリングは全てアニメやトイに似せた色とは程遠い単なるカラバリ!
各カラーによってキャラが違うわけでもなく、純粋にバリエーションをもたせるための色違いなだけのようです。
噂では各6種以外のカラーバリエーションも存在したとも言われてますが、現物が見つかってないのでこれについては真偽が怪しい所。

各キャラクターとカラーバリエーションの公式画像はTFwikiにて掲載されているのでそちらを参考にして下さい。










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スカウトクラスのトレンチマウスと並べてみましょう。フィギュリンはだいたいマイクロンより一回り大きいくらい?
本家ミニボットを持ってないのでわかりませんが、本家と同等かまたは本家より小さいのかな?










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それじゃクリフジャンパー型から見ていきましょうか。
ビニール越しなので見づらくて申し訳ない。開封済みのもあれば見やすいんですけどね。さすがにこれを開けるわけにはいきませんしねえ・・・

今回入手したカラーはグリーン×ブラック。
こう見えて一応2パーツ構成になっており、表面の緑部分と黒い部分の2色でできています。裏側から見ると中身は完全に空洞になっており、モナカどころかもう指人形みたいな状態。
造形は前述の通りG1トイに準じていますが、窓の膨らみやモールドなどよくよく見るとトイのデザインとは変わっています。


ここで気づいたんですが、G1トイのクリフジャンパーではオートボットのマークがシール処理で腹部に貼り付けられていたんですが、このフィギュリンではよく見ると腹部に横長のモールドが彫り込まれています
クリフジャンパーってこんなマーク入ってたっけ?と思ってよくよく調べてみると、どうもこの腹部のディティール・・・ハズブロから発売されていたG1クリフジャンパーではなく、ミニボットの元ネタであるミクロロボット カーのクリフジャンパーと同型である"ポルシェ924ターボ"に貼り付けられていたシールを再現してるっぽいですね。

TFじゃなくてよりにもよって原典から引っ張ってきたのかよ!!チョイスが謎だ・・・


ちなみにこのミクロロボット時代にクリフ型の腹部に貼られていたシール、同じようなデザインのシールがブラジルのトイメーカー"ESTRELA(エストレラ)"からリリースされていた南米版クリフジャンパーにも貼り付けられていたようで、もしかしてフィギュリンはミクロロボットではなく南米版クリフジャンパーを元にしているという説も提唱できそうですね・・・w

しかも面白いことに、エストレラのクリフジャンパーはカラーリングを変えてアルゼンチンの"ANTEX(アンテックス)"というメーカーが流用しているんですが、アンテックスがリリースしたカラーバリエーションの中に今回紹介しているフィギュリン版クリフジャンパーの緑色のと全く同じやつがいるんですよねー・・・w

※参考画像TFwiki.net ANTEX carrera



マクドナルド・・・さてはエストレラの手先だな!

冷静に考えてみると、ハズブロからトイの情報を提供してもらってこのフィギュリンを作ってるわけなので、そこでハズブロがミクロチェンジャーをフィギュリンの参考として差し出す。ということはまず無いんじゃないでしょうか?
となると、やはりこのフィギュリン・・・南米版トランスフォーマーを元にして作られているという可能性が高まりますな・・・

このカラーリングといい南米版を元にしたかもしれない造形といい、もしかして製作元はエストレラかアンテックスなんだろうか?
もしくはこのフィギュリン製作を請け負ったのが南米のメーカーで、たまたま地元にあった南米版TFを元にしてしまった故にこの造形になった?のかな?










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しかしながら、裏側には非常に見辛いですが"1985 HASBRO"の刻印しか入っていません。
うーむ謎は深まるばかり。TF故にライセンスはハズブロが持ってるのでハズブロの刻印があるのは当たり前ですが、結局これがエストレラやアンテックスに関連しているのかは不明ですね。










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続いてブローン型を見ていきましょう。

こちらもクリフジャンパー型と同じような感じ。こっちはトイよりもさらに簡略化された感じですね~
カラーはレッド×イエロー。

もしかするとブローンも南米版の何かを元にして造形されてるのかもしれませんが、どうも南米版のブローンもハズブロのG1ブローンもほぼほぼ見た目が変わらないようなので、このフィギュリンの方も特に変化は無いようです。










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裏側の刻印もクリフジャンパー型と同じく1985 HASBROとしかありません。











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ちなみにこのフィギュリンの袋にはフィギュリン本体と一緒に販促用のミニブックが封入されています。開けられないので中身まで見れませんが、チラッと覗くとG1当時のTFトイ写真と値段が書かれてたので、どうも製品ライナップとかになってるのかな?
表面にはG1トイの写真が載ってますが、これ誰だ?と思ったらオムニボットのオーバードライブですね。
オーバードライブはロボットポイントで買えるTFでしたが、表の文面からしてもしかするとこのミニブックで抽選でオーバードライブが貰えるキャンペーンとかやってたのかもしれないですね。




と、以上のような具合で・・・

単純に貴重なTFミールトイを紹介するつもりで書いてたんですが、まさか南米版が絡んでくるようなことになるとは・・・

手元に2種類しか無いのでクリフジャンパーのみしか確認できていませんが、とにかく南米版と何か関連がありそうなのは間違いないですね。
カラーリングについては単純にバリエーションとして出したものがフィギュリンのラインナップとかぶっただけであり、南米版を意識したわけではないのかもしれないですが・・・


とりあえずこのフィギュリン、モチーフについての説をいくつかあげるとすれば
1.ミクロロボット カーを元にして作った説
2.南米版クトランスフォーマーを元にして作った説
3.本来ハズブロ版TFを元にする予定が、単純にメーカーが間違えてミクロロボットor南米版トランスフォーマーのどちらかを元にしてしまった説

以上の3つでしょうか。


うーん謎は深まるばかり!こういうのはハッピーミール関係に詳しい人の方が詳細を知ってそうですね。


ということで今回はトランスフォーマーフィギュリンについてのご紹介でした。本来の"レアだけどレアじゃないTF"特集の趣旨からは完全にズレて"普通にレアなTF"になってしまってますが、まあ需要的な意味ではある意味レアでもない・・・って事にしてもらって;


おわり
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201801192100
<<Toy quest ANDROIDZ FIREPOST 15 -アンドロイズ ファイアーポスト15 | スタンド製作所 | G.I.JOE GIJCC FSS 4.0 INTERROGATOR - G.I.ジョー FSS 4.0 インテロゲーター>>
この記事のコメント
 
いいなぁ!
201801201759
いやだもう、セントルイスじゃないですか。

これ、人気絶頂期なのにテストマーケット止まり、TFなのに非変形、以後ビーストウォーズまでマックとの提携は一切無しと、謎だらけのプロモーションですよね。

南米物との関連は面白い指摘ですね。
南米向けのチープトイを丸ごと買い取った企画だったりなんかの可能性?
コマンドロンズもトミーの「スーパーオルタナティブ」を買い上げた企画だったみたいですし、80年代はミールトイと一般玩具の垣根も今より低かった感じがします。
2018-01-20 Sat | URL | NOR #lz8ChyX.[ 内容変更]

 
コメントありがとうございます
201801240159
>NORさん

後のハッピーミールTFへと続く元祖であり、そのための伏線でもあったのかもしれないですね~フィギュリンシリーズ。

コマンドロンズも本来のシリーズがあったんですね~知らなかった・・・
フィギュリンリリースの後の数年でコマンドロンズやチェンジャブルズをオリジナルで出すくらいですし、そう考えてみるといくらTF放映当時としてもミールトイとしてはチープ過ぎるんですよねこれ。
買い取った説で考えるとすれば、元々南米版を元にしてどこかの弱小メーカーが作っていたものをマックが買い上げて、テストマーケットとして使ったという流れなのかもしれないですね~
2018-01-24 Wed | URL | カメオ #-[ 内容変更]

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