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知られざるアメトイメーカー列伝 第2回 「MATTEL(マテル)」
mattel

そろそろまた研究記事も入れたいな―というわけで、本日はアメトイメーカー特集記事第2弾でござい!


前回が非常に好評でしたので第2弾をやっていきますよー

ちなみに第1弾はこちら↓
知られざるアメトイメーカー列伝 第1回 「Hasbro(ハズブロ)」

つーわけで不定期企画"知られざるアメトイメーカー列伝"、第2回のテーマは・・・

"MATTEL(マテル)"

DC系玩具からヒーマンシリーズなどなどをリリースしている会社で、ハズブロに次いで有名であり未だにハズブロとしのぎを削っている永遠のライバル会社。

今回も年表をまとめましたのでご覧あれ~




1945年 ハロルド・"マット"・マットソンとエリオット・ハンドラーがMattelを設立。木材スクラップから額縁やドールハウス用の家具を製作し販売する

時期不明 マットソンの体調不良によりエリオット・ハンドラーの妻ルース・ハンドラーが役割を担う

1947年 ウクレレのおもちゃ"Uke-A-Doodle"※1を発売しヒットする

1955年 ミッキーマウスクラブTVシリーズの年間スポンサーになる

1959年 ルース・ハンドラーがバービー人形※2を開発し発売。初期はあまり売れなかったがミッキーマウスクラブ放送枠でのコマーシャルにより売上増。大ヒットとなる

1960年 おしゃべり人形"Chatty Cathy"※3発売。

1963年 ニューヨーク証券取引所へ上場

1965年 "See 'n Say"※4発売

1968年5月18日 "Hot Wheels"※5発売

1970年5月 映画製作会社Radnitz/Mattel Productionsを設立

1971年 サーカス運営会社The Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circusを買収。しかし72年に2990万ドルの損失を出したため73年12月までにサーカス事業を売却する

1974年 Mattelがエリオットとルース・ハンドラーを会社から追放し虚偽の財務報告を発行していた事が調査から発覚

1975年 Mattel副社長Arthur S. SpearがCEOとなる

1977年 電子ハンドヘルドゲームをリリースするMattel Electronicsを設立。ハンドヘルドゲームが成功し会社の黒字化

1979年 アイススケートショー運営会社のHoliday on IceとIce Follies、出版会社のWestern Publishingを買収

1982年 Mattel Electronicsがゲーム機生産ラインを拡大。同年、"Masters of the Universe"※6発売

1983年 Mattel Electronicsが3億9400万ドルの損失を発生させ破産

1984年 EM Warburg、Pincus&Co.、Drexel Burnham Lambert社がMattelの存続を支援するために2億ドルを投資

1987年 マスターズ・オブ・ザ・ユニバースの実写映画公開。しかしこの年にマスターズ・オブ・ザ・ユニバースシリーズの売上が減少し、1億1500万ドルの損失が発生。この損失以後、会長のJohn W. Amermanが中核ブランドへの集中を行うことで会社の業績改善を指示

1988年 Mattelがディズニー社傘下で働くこととなる

1991年 本社をカリフォルニア州ホーソーンからエルセグンドへ移る

1992年 International Games(UnoとSkip-Boのメーカー)を買収しゲーム事業へ参入

1993年 Fisher-Priceを買収

1997年 Tyco Toys(Matchbox、Dinky Toysのメーカー)を買収

1998年 Pleasant Company(American Girlブランドのメーカー)を買収

1999年 教育ソフトウェア開発会社であるThe Learning Companyを買収

2000年 ディズニープリンセス人形のライセンスと助成金を獲得。同年Warner Brosとハリー・ポッターシリーズの玩具化マスターライセンシー契約を結ぶ。また、この年損失発生によりThe Learning Companyを売却

2000年12月 デンマークのバンドAquaがリリースした楽曲"Barbie Girl"がバービーの商標を侵害しているとし訴訟を起こす。しかし2002年に棄却

2002年 Fisher-Priceの一部門の米国工場を閉鎖し生産を中国の会社に委託。その結果、一部の製品に使用されていた鉛を含む表面コーティングが米国の基準値を超えていた為に鉛汚染問題が発生。加えて製品に使われていた磁石の磁力が強すぎる等の問題もあり2007年8月14日に1800万以上の製品を自主回収する。

2007年8月 マグネットに関する方針を変更し、Polly Pocketやバービーのプレイセット、Doggie Daycare、ワンピースやバットマンの玩具のリコールを発表

2009年 不適合玩具のマーケティング、輸入、販売を行った為、消費者製品安全委員会に290万ドルの罰金を支払う

2010年 HITエンターテイメントからトーマス&フレンズの玩具ライセンスを供与される

2012年 プリンセスをテーマにしたバービーラインを以前から続けていたが、バービーの売上高が急落。ディズニープリンセスラインを販売焦点から外す

2013年10月 映画スタジオPlayground Productionsを設立

2014年2月28日 Mega brand(メガブロックのメーカー)を買収

2015年 ディズニーからのライセンス契約期限切れによりマテルからハズブロへライセンスが移行する

2016年 Fuhuを買収

2017年 ハズブロのジュラシックパークのライセンスが失効したためマテルがジュラシックパークのライセンスを受ける

2017年11月10日 Hasbroがマテルの買収を提案。15日にマテルからオファーの拒否がされたと報道

2018年4月 トイザらスの倒産の影響で2200人を解雇

2018年9月6日 玩具ブランドに基づいて映画を制作する部門マテルフィルムを立ち上げる。


(Wikipedia:Mattel より抜粋して意訳)



用語解説

※1 Uke-A-Doodle(ウケアドゥードル)
マテル初の大ヒット商品。子供向けの簡易なウクレレではあるがちゃんと弦も張ってある上に弾き方のコード表も付属している徹底っぷり。調べると様々な写真が出てくるので、複数のカラーやデザインバリエーションを展開していたのかも。


※2 Barbie(バービー)
ルース・ハンドラーが開発したファッションドールトイ。当時の子供向けドールは幼児体型のものしかなかった事に気づいたルース・ハンドラーは成人デザインの人形を発案。その後ドイツで販売されていたBild Lilli(ビルトリリ)と呼ばれるルースの発案に非常に近いファッション人形の存在を知り、そこからコンセプトを得てバービー人形が誕生する。
ビルトリリは後にマテルが著作権を購入し、ドイツでの生産は中止された。


※3 Chatty Cathy(チャティ・キャシー)
背中のリング付きの紐を引っ張る事で11のフレーズをランダムに話す女児向けの人形。現代で言うサウンドギミックを内蔵した1960年代ではかなり革新的だったトイ。構造はかなり特殊で、紐を引っ張ることで人形内部の蓄音機の金属コイルを回転させレコードを再生するという仕組みであった。


※4 See 'n Say(シーンセイ)
教育玩具。チャティ・キャシーの成功から音声再生ギミックを重視して作られたトイ。ルーレット状の外観で、真ん中の矢印を外周にある動物の絵柄に合わせると「これはアヒル。クワックワァ」という風に指定した絵柄に対応するサウンドを再生する仕組みになっており、チャティ・キャシーのようなランダムな音声の再生から脱却しているのが大きな進化。
これも電池は使われておらず、巻紐と金属コイルによってレコードから音声を再生している。
ちなみにトイ・ストーリー3でロッツォの取り巻きのおもちゃ達が博打をしていたルーレットがこのシーンセイだったりする。


※5 Hot Wheels(ホットウィール)
もはや説明いらずなくらい有名なマテルを代表するミニカーシリーズ。現代でも新作がリリースされ続けているし日本でも普通に売っているので知名度は高め。ちなみにホットウィールにはヴァリアントがあり、カートンごとに混入数が限られる"トレジャーハント"、"スーパートレジャーハント"と呼ばれる特殊ヴァリアントが存在する。


※6 Masters of the Universe(マスターズ・オブ・ザ・ユニバース)
いわゆるヒーマンシリーズ。マテルを代表する傑作アクションフィギュア。もはや知らない人はいないんじゃなかろうか。



年表は以上。では今回も気になる点をまとめてみますか。


1945年 ハロルド・"マット"・マットソンとエリオット・ハンドラーがMattelを設立。木材スクラップから額縁やドールハウス用の家具を製作し販売する

時代背景もあるのかもしれませんが、起業した最初期は模型用粘土を売り出していたハズブロと同じようにマテルも当初は比較的簡素なものを売り出していたようですね。しかし最初期からドールハウス用の家具など既におもちゃ寄りのものをリリースしていたのは驚き。
ちなみにハズブロの起業が1942~1950年代なので、マテルの起業も時期的にほぼ同じだったりします。こんな所からライバル関係が始まっていたとは・・・
ちなみにマテルの語源はマットソンの名前が語源となっているっぽいですね。後にマットソンは早々に経営者から退いてしまいましたが、それでもマテルの社名を変えずに現代まで保ち続けているのは素晴らしいですね。ハズブロなんて何度社名を変えたことか・・・w




1971年 サーカス運営会社The Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circusを買収。しかし72年に2990万ドルの損失を出したため73年12月までにサーカス事業を売却する

ハズブロも玩具以外の事業に手を出したりしてましたが、マテルはサーカスやアイスショーといった子供&ファミリー層も視野に入れた事業に多く手を出していたようで。
イベント事業ってハズブロは手を出してなかった気がするのでこの辺は会社の方向性がハッキリ別れている部分なのかも。




1987年 マスターズ・オブ・ザ・ユニバースの実写映画公開。しかしこの年にマスターズ・オブ・ザ・ユニバースシリーズの売上が減少し、1億1500万ドルの損失が発生。この損失以後、会長のJohn W. Amermanが中核ブランドへの集中を行うことで会社の業績改善を指示

みんなだいすきヒーマンの実写映画版マスターズオブザユニバース(邦題:マスターズ/超空の覇者)公開の年。ドルフ・ラングレンの初主演作として有名。よりによって公開のこの年にMOTUシリーズがコケるというのがあまりにも悲しい・・・w




2000年12月 デンマークのバンドAquaがリリースした楽曲"Barbie Girl"がバービーの商標を侵害しているとし訴訟を起こす。しかし2002年に棄却

通称"ブロンドビンボー"訴訟。曲のタイトルが問題だったというよりは歌詞の中で明らかにバービー人形を意図したようなフレーズやそれに併せて性的な連想をさせるようなフレーズが含まれていたのが問題だったようで。これはいわゆる"ダブルエンテンダー"、つまり"二重の意味"が含まれている曲でありバービー人形と実際の女性の2つを重ねて表現していたそうな。ということでマテルはキレていましたがそれでも曲は売れまくって3週間もビルボードトップ10に入っていたという。
ちなみにBarbie Girlの曲の導入部分で既にバービーっぽい掛け合いが入ってるので明らかに意識して乗っけてるよね・・・Spotify他で聴けるのでぜひ一度ご試聴下さい。




2012年 プリンセスをテーマにしたバービーラインを以前から続けていたが、バービーの売上高が急落。ディズニープリンセスラインを販売焦点から外す

バービーの売上急落に加えてこの前年にシンデレラ、アリエル他のディズニープリンセスのライセンスを売却していた為にディズニープリンセスの展開も販売焦点から外したそうな。
この他ライセンス期限切れなどもあり、これらが要因となってディズニー傘下になったスターウォーズのライセンスはハズブロに付与され、後にディズニープリンセスのライセンスもハズブロの引き渡される事となる。





以上年表部分の細かい追加詳細でした。

というわけで今回はマテルについてざっとご紹介しました。
ハズブロと同じアメリカを代表する玩具メーカーであり、ハズブロの良きライバルでもあるマテル社ですがそこはやはり起業。展開する事業や製品などなどの方向性は前回のハズブロとは大きく違っていますね~
ハズブロは"玩具"を主体に様々な物に手を出していましたが、マテルの場合は"子供"を主体にイベント事業等に手を出すというのが大きく方向性が別れている点ですね。

マテルはマテルテレビやマテルフィルムといった自社の映像制作会社をもっており、自社製品のアニメやTV番組も手がけているというのがかなり変わったポイント。
しかしどれもわりと近年始まったばかりなので、かなり出遅れているような気もしますね。

そしてハズブロも同じでしたがマテルも買収&買収で会社を大きくしていったのが年表から見て取れますね。ハズブロの場合は主に買収先のコンテンツを自社でうまく回すことでヒット商品に成長させていましたが、マテルの場合は自社開発の製品で多くヒット商品を生み出していたのでやりくりよりも自社開発がうまい方向にあるのかもしれませんね~
しかしメガブロックやUNOといったマテルの印象が強い製品も買収されてマテル傘下に入ったものだったというのは知りませんでしたね。




ということで"知られざるアメトイメーカー列伝"2回をお届けしてまいりましたがいかがだったでしょうか。
とりあえずアメトイ界最大の2つの会社を紹介し終わったのでもうやることない気がするんですが、今後はハズブロ&マテルに買収された往年のアメトイメーカーとか特集していこうかなーなんて考えてます。
やる気次第で適当に続けるかもしれないし続けないかも知れませんが次回にご期待下さい!

おわり

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別窓 | アメトイメーカー列伝 | コメント:1 | トラックバック:0
201906140115
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この記事のコメント
 
コメントありがとうございます
201906222102
>さすりゅ~さん

ライセンスは大抵の場合は期間限定なので、マテルが取得した際はおそらくホットウィール他で使用してたんでしょうね~
そう考えるとおっしゃるとおりライセンスがかぶるTFが当時出なかったのは納得できますね。おそらくちょうどその頃にマテルがフェラーリのライセンスをとっていたんじゃないかと。

そういうライセンスまわりの事も突き詰めると製品出せたり出せなかったりの事情も見えてくるかもですね
2019-06-22 Sat | URL | カメオ #-[ 内容変更]

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