FC2ブログ
知られざるアメトイメーカー列伝 第3回 「Toy Biz(トイビズ)」
ametoy

最近エナメル塗料を模型製作に使うようになったんですが、あれはあれで扱いづらくて難しいですね~
細部塗装に良いとはいえ、侵食しますし臭いしあまり簡単でもない・・・もっとこう、スプレー塗りですらラクラクでパーツに侵食しないような画期的な塗料が出来てほしいですなあ。と怠惰な私は思ってます。ざーっと塗ってパパっと片付けられるようなのがいいのよ!w

そんな本日は久々に研究記事。恒例の企画第3回です。


夏だし暑いしやる気も起きない!

というわけで今回はレビューではなく研究記事でございますよ。
何気に人気なうちの独自企画「知られざるアメトイメーカー列伝」を久々に続けていきましょうか。

過去回はこちら↓


今回紹介するのは・・・TOY BIZ(トイビズ)


みんな大好きマーベル系アクションフィギュアシリーズの生みの親であり、90~00年代アクションフィギュアといえば一番思い浮かぶのがトイビズじゃないでしょうかね
本日はそんなトイビズを年表で追ってみましょう



1800年代後半 カナダでZuckermanファミリーによってChantex inc.が誕生

1980年 売上高が450万ドルから1600万ドルへ成長。同年、学校用品製造&卸販売業者のRandim Marketing inc.と合併してCharan inc.が誕生

1984年 Charanが上場する

1985年 Charanの子会社としてケベック州モントリオールにCharan Toyが誕生し玩具ライセンスの大手企業となる

1988年 Charan Toyが改名しToy Bizとなる

1980年代後半? Toy BizがDC comicsとのライセンス契約を締結

1990年 Marvel Entertainment Groupのマスタートイライセンスを取得。同年、Toy biz含むCharanがIke Perlmutterに買収される

1993年 株主資本の46%を「マーベルキャラクターの独占的、永久的、ロイヤリティフリーのライセンス」と引き換えに取引する

1995年 XENA:Warrior Princess※2Hercules:The Legendary Journeys※1などの外部ブランドのライセンスを得たアクションフィギュア等を発売しトイビズの利益率が24%となる(同時期のマテルの利益率よりも高い)、同年Spectra Star inc.Quest Aerospace Education inc.を買収

1996年 キャンディー部門を立ち上げ、マーベルキャラクターを使ったキャンディーとおもちゃのセットを販売。同年、Apple Computerとライセンス契約を締結し電子学習補助分野に参入

1996~1998年? Toy BizがMarvel Entertainment Groupの一部を買収。その後Marvel Entertainment Groupが破産申請

1997年 倒産したMarvel Entertainment Groupが回収される

1998年 Toy bizがMarvel Entertainment Groupと合併。新社名がMarvel Enterpriseとなり、ToyBizは玩具部門の一部門となる

1999年 WCW(世界レスリング選手権)のマスターライセンスを取得

2001年 Marvel Enterpriseが香港の玩具メーカーに"Toy Biz"名のライセンスを供与し、マーベル下請けの香港玩具製作会社Toy Biz Worldwide Ltdが誕生。Toy Biz製品の製造の大部分をToy Biz Worldwideが請け負う

2002年 MARVEL LEGENDS※3シリーズ展開開始

2003年 アクションフィギュアに"玩具"ではなく"人形"を対象にした高い関税税率が適用されている事に対してToy Bizが連邦国際貿易裁判所へ輸入税の払い戻しを求める※4

2005年 マーベルシネマティックユニバース作成と企業の拡大を反映して社名をMarvel Entertainmentへ改名。マーベルコミックスのトイライン以外では"Toy Biz"の表記が"Marvel Toys"へ置き換えられる

2006年1月 Marvel EntertainmentがHasbro inc.とライセンス契約を締結。その結果Toy Biz Worldwide Ltdとの契約を早期終了し解約

2007年1月1日 "Toy Biz"ブランド名の使用中止。Toy Biz部門は完全にMarvel Toysへ置き換わる

2007年以後 Marvel Toys部門がLegendary Comic Book Heroes※5シリーズ(マーベルコミックス以外のキャラクターのアクションフィギュア)を発表するが売上が低迷。2007年末頃にwebサイトが閉鎖され事実上Marvel Toysは消滅する

(Wikipedia:Toy bizより抜粋して引用)




用語解説


※1 Hercules:The Legendary Journeys(ヘラクレス:伝説の旅)
1995年から放映されたテレビドラマシリーズ。ユニバーサルテレビによる放映枠"アクションパック"にて放映されていた


※2 XENA:Warrior Princess(ゼナ:ウォリアープリンセス)
1995年から放映されたファンタジーテレビドラマシリーズ。前述のヘラクレスのスピンオフシリーズ


※3 MARVEL LEGENDS(マーベルレジェンド)
現代でもおなじみのマーベルキャラクターの6インチフィギュアシリーズ。本来はスパイダーマンクラシックスシリーズのスピンオフとして展開されたものであったが人気故にシリーズが続いた。シリーズ15~16あたりまではトイビズがリリースしていたもののマーベルキャラクターのライセンスがハズブロに移り、トイビズ部門も実質消滅したため展開終了。後にハズブロがシリーズをまるごと引き継いでマーベルレジェンドシリーズを展開していくこととなる。


※4 Toy Biz対アメリカ合衆国事件
製造元である中国からアメリカへマーベルキャラクターのフィギュア製品を輸入する際にアメリカ法による関税として人間の形状を対象にした"人形"枠の関税率が適用されていた。人形の関税率は非人型形状を対象にした"玩具"枠の関税率よりも高かったため、トイビズはマーベル製品に対して"玩具"枠での関税率を適用すべきとして連邦国際貿易裁判所へ申し出を行った。
この根拠としてトイビズは「マーベルキャラクターは"人ではない生物をかたどっている"」と主張し、2003年1月3日に裁判所による調査の末にトイビズの主張が認められ、過去の超過分の輸入税の返還を受ける。
マーベルキャラクター達がコミックの中で人外のスーパーパワーを得つつ人間として生きる事に苦悩する様子が多々描かれているのにトイビズに「これは人間じゃないから」とあっさり言われる皮肉とリスペクトの無さにさすがのマーベル社も若干キレるという有名な事件。
(詳細:トイ・ビズ社対アメリカ合衆国事件)

※5 Legendary Comic Book Heroes Series(レジェンダリー・コミックブック・ヒーローズシリーズ)
コナン・ザ・バーバリアンやBODY BAGS、CYBER FORCEやウィッチブレイドなどなど、日本ではあまり馴染みのないマーベル以外のコミックシリーズのキャラクターを立体化したシリーズ。ハズブロへライセンスが移ったためにマーベルレジェンドシリーズを出せなくなったMarvel Toys(旧トイビズ)チームがマーベルレジェンドの後続枠として製作したシリーズ。 基本的なフォーマットはマーベルレジェンドを踏襲しており、ビルドフィギュアもある。しかし流行らなかった・・・案の定でしかない;


年表は以上のような感じで。今回もまた奇妙で面白い流れになってますね~
では気になるところを掻い摘んで見てみますか。



1988年 Charan Toyが改名しToy Bizとなる

元々の始まりはChantexという会社で、そこから再編と分離の末にCharan Toyが誕生したのがトイビズの最初なわけですが、Charan Toy時代で既にマーベルやDCコミックス関連の製品をリリースしてたんですよねー。意外なんですがCharan Toyの名義を使っていた期間はわりと長くて、ToyBizへ改名した後から93年あたりまでCharan Toy名義が使われてたりするんです。アンキャニーXメンのフィギュアシリーズでは途中でメーカーロゴがCharanからToybizへと変化しているのが面白いところ。



1998年 ToybizがMarvel Entertainment Groupと合併。新社名がMarvel Enterpriseとなり、ToyBizは玩具部門の一部門となる
2005年 マーベルシネマティックユニバース作成と企業の拡大を反映して社名をMarvel Entertainmentへ改名。マーベルコミックスのトイライン以外では"Toy Biz"の表記が"Marvel Toys"へ置き換えられる
2006年1月 Marvel EntertainmentがHasbro inc.とライセンス契約を締結。その結果Toy Biz Worldwide Ltdとの契約を早期終了し解約
2007年1月1日 "Toy Biz"ブランド名の使用中止。Toy Biz部門は完全にMarvel Toysへ置き換わる

マーベルお抱えの専属フィギュアメーカーであったトイビズでしたが、結局ライセンス供与元のマーベル側に吸収されてしまうというのは喜んで良いのか悲しんで良いのか。公認メーカーが公式そのものになり、最終的にトイビズという名義が消滅してしまうというのはちょっと悲しいですな。



1996年 キャンディー部門を立ち上げ、マーベルキャラクターを使ったキャンディーとおもちゃのセットを販売。同年、Apple Computerとライセンス契約を締結し電子学習補助分野に参入

このキャンディー部門の話個人的に気になるんですが、調べてみてもマーベルキャラのキャンディトイというのが出てこないので詳細がよくわからないんですよねー
アメリカは食玩という存在に対して法律で厳しく規制がかかってるのでどういうものを出してたのかさっぱり検討つかないです。または海外向けに展開してたのかな?



2003年 アクションフィギュアに"玩具"ではなく"人形"を対象にした高い関税税率が適用されている事に対してToy Bizが連邦国際貿易裁判所へ輸入税の払い戻しを求める※4

用語解説にも書きましたが有名な事件。税金逃れのためとはいえマーベルの作品を通した信念が一番身内であるトイビズに伝わってないという皮肉・・・



2007年以後 Marvel Toys部門がLegendary Comic Book Heroes※5シリーズ(マーベルコミックス以外のキャラクターのアクションフィギュア)を発表するが売上が低迷。2007年末頃にwebサイトが閉鎖され事実上Marvel Toysは消滅する

死んだトイビズが最期に繰り出した会心の1シリーズ。でしたが見事に売れず逆にトドメになって消滅へ・・・
私も記事書いてて初めて知ったシリーズなんですが、完成度自体は往年のトイビズらしいクオリティで良い感じに見えるんですけどね。ちゃんとビルドフィギュアなんかのマーベルレジェンド風な要素も組み込んで(というか未練たらしく引きずってというべきか・・・)ますし。一応シリーズ2まで続いたようですが、そもそもその後シリーズ続けるほどネタがあったんだろうか?




ということで主にマーベル製品、そしてアクションフィギュアという現代にも続く一大コンテンツを背負ってきたトイビズについて年表でご紹介しました。
年表で書くとわりと短い中身なんですが、作り上げてきた功績は非常に大きいですよね。トイビズがなければ現在のようなマーベルのアクションフィギュアラインが存在しなかったかもしれないわけですしねー
主に最初期ですがマーベルとDCの両方のコンテンツを製品化していたのって今考えるとなかなか珍しいタイプですよねトイビズ。

そんなトイビズも企業としては実質的に完全消滅してしまったわけですが、一応その意思はハズブロに引き継がれている(はず)なのでトイビズの魂は今でも生き続ける・・・と思いたいですな



ってことで短めですが今回はこのへんで

おわり
関連記事
スポンサーサイト



別窓 | アメトイメーカー列伝 | コメント:0 | トラックバック:0
201908230436
<<MATTEL MEGA CONSTRUX BREAKOUT BEASTS series 3 CHARCOLT - ブレイクアウトビースト シリーズ3 チャーコルト | スタンド製作所 | MARVEL LEGENDS VENOM MONSTER VENOM - マーベルレジェンド ヴェノム & モンスターヴェノム>>
この記事のコメント
COMMENT
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら


TRACKBACK
| スタンド製作所 |
copyright © 2006 スタンド製作所 all rights reserved. template by [ALT -DESIGN@clip].